2022-07-09T13:30:46+0000

【岡本三千代の万葉うたがたり】

第二・第四日曜日 夜9時〜10時
寧薬化学工業株式会社 提供
『岡本三千代の万葉うたがたり』です♪

7月10日(日)明日取り上げるお歌は...

『海人の釣船』

飼飯の海の には良くあらし 刈り薦の 乱れて出づ見ゆ 海人の釣舟

朝凪に 梶の音聞こゆ 御食つ国 野島の海人の 船にしあるらし

巻三の二五六(柿本人麻呂)・巻六の九三四(山部赤人)

★   山部宿祢赤人が作る歌一首 并せて短歌

天地の 遠きがごとく 日月の 長きがごとく おし照る 難波の宮に

わご大君 国知らすらし 御食つ国 日の御調と 淡路の 野島の海人の 

海の底 沖つ海石に 鮑玉 さはに潜き出 舟並めて 仕へ奉るが 貴き見れば

  
 反歌一首

朝なぎに 梶の音聞こゆ 御食つ国 野島の海人の 舟にしあるらし

巻六の九三三・九三四(山部赤人)

★    柿本朝臣人麻呂が羈旅の歌八首

三津の崎 波を恐み 隠り江の 舟公宣奴嶋尓

玉藻刈る 敏馬を過ぎて 夏草の 野島の崎に 舟近付きぬ

一本に云はく「処女を過ぎて 夏草の 野島が崎に 廬りす我は」

淡路の 野島の崎の 浜風に 妹が結びし 紐吹き返す

荒たへの 藤江の浦に すずき釣る 海人とか見らむ 旅行く我を

一本に云はく「白たへの 藤江の浦に いざりする」

稲日野も 行き過ぎかてに 思へれば 心恋しき 加古の島見ゆ

〈一に云ふ「水門見ゆ」〉

燈火の 明石大門に 入らむ日や 漕ぎ別れなむ 家のあたり見ず

天ざかる 鄙の長道ゆ 恋ひ来れば 明石の門より 大和島見ゆ

〈一本に云ふ「家のあたり見ゆ」〉

飼飯の海の には良くあらし 刈り薦の 乱れて出づ見ゆ 海人の釣舟

一本に云はく「武庫の海 舟庭ならし いざりする 海人の釣舟 波の上ゆ見ゆ」

巻三の二四九~二五六(柿本人麻呂)

『別れたくないタンゴ』

別れなば うら悲しけむ 吾が衣 下にを着ませ 直に逢ふまでに

わが旅は 久しくあらし この吾が着る 妹が衣の 垢づく見れば

淡路の 野島の崎の 浜風に 妹が結びし 紐吹き返す

二人して 結びし紐を 一人して われは解き見じ 直に逢ふまでは

巻十五の三五八四・三六六七・巻三の二五一・巻十二の二九一九
(作者未詳・柿本人麻呂)

夏らしく海へ想いを馳せるお歌のお話です♪
お楽しみに!
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